特集 骨折治療の最前線
骨折治療への3Dモデルや新素材の応用
善家 雄吉
1
,
大茂 壽久
,
酒井 昭典
1産業医科大学 整形外科・四肢外傷センター
キーワード:
X線診断
,
骨移植
,
骨折
,
内固定法
,
上肢外傷
,
解剖模型
,
コンピュータシミュレーション
,
三次元イメージング
,
三次元プリント技術
Keyword:
Arm Injuries
,
Computer Simulation
,
Fracture Fixation, Internal
,
Models, Anatomic
,
Radiography
,
Bone Transplantation
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Fractures, Bone
,
Printing, Three-Dimensional
pp.422-432
発行日 2017年4月19日
Published Date 2017/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017203077
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症例1は74歳女で、左上腕骨遠位関節内の偽関節かつ相当量の骨欠損に対し、樹脂製素材で3Dモデルを作製して術前計画を立てた。移植骨片をSuper FIXSORB MX40 Meshにて固定し、さらに内・外側よりVA-LCP DHPを使用した。内側はplate on plate固定した。症例2は12歳男児で、右橈・尺骨骨幹部骨折後の変形・回旋制限に対し、石膏パウダー素材で3Dモデルを作製して術前手術シミュレーションを行い、Small Fragment LCPを用いて固定した。症例3は34歳男で、左肩甲骨骨折部の粉砕・転位に対し、術前に3Dモデルの骨折片パーツを用いて整復操作を術前に再現し、骨片をCCSで固定し左肩甲体部外側縁に1/3円プレートを用いて整復固定した。症例4は57歳女で、右橈骨遠位端部の背側天蓋骨片の転位を伴った骨折に対し、TCP smallにて掌側から固定し、Super FIXSORB MX40 Meshにてバットレス固定した。背側からは掌側ロッキングプレートを圧迫固定した。
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