特集 骨折治療の最前線
下肢骨折に対するロッキングプレートを用いたMIPO
松村 福広
1
1東京西徳洲会病院 外傷センター
キーワード:
下肢外傷
,
脛骨骨折
,
骨折
,
内固定法
,
骨プレート
,
大腿骨骨折
,
最小侵襲手術
Keyword:
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Femoral Fractures
,
Leg Injuries
,
Tibial Fractures
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Fractures, Bone
pp.396-405
発行日 2017年4月19日
Published Date 2017/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017203074
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はじめに
下肢骨折に対する内固定法として,その力学的 優位性から髄内釘による手術がまずはじめに検討 されるべきである。ただ骨端部に近い骨折になれ ばなるほどプレートを用いた内固定が必要とな る。また髄内釘による内固定が困難と判断される 場合には,必然的にプレート固定が用いられるこ とになる。しかし下肢骨幹端部から骨幹部にかけ ての骨折に対するプレート固定においては,軟部 組織への侵襲が問題となり,その結果として遷延 癒合や偽関節を生じることがある。よってプレー トによる内固定法では,この軟部組織の扱いが成 功の鍵になる。そこで本稿では,下肢骨折に対し てロッキングプレート(locking plate;LP)を用い, 軟部組織侵襲を必要最小限にする内固定法につい て解説する。
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