上肢骨折に対するプレートによる最小侵襲骨接合術

はじめに

上肢骨折，特に関節外骨折は保存療法により骨 癒合が得られることが多く，保存療法が選択され ることが多かった。しかし昨今の社会事情などに より早期に職場復帰が必要であったり，活動性が 高い高齢者が増加したこともあって手術療法を希 望，または選択されることが増えてきた。 本稿では侵襲を最小限にとどめ，かつ早期に日常 生活レベルへ復帰可能な，プレートによる最小侵襲 骨接合術（minimally invasive plate osteosynthesis； MIPO）を紹介する。