特集 膝靱帯損傷-up to date-
予防・トレーニング ACL損傷・再損傷予防へのアプローチ
津田 英一
1
,
木村 由佳
,
苅田 祐希子
,
牧野 美里
,
石橋 恭之
1弘前大学 大学院医学研究科リハビリテーション医学講座
キーワード:
生体力学的現象
,
スポーツ障害
,
三次元イメージング
,
膝前十字靱帯損傷
Keyword:
Anterior Cruciate Ligament Injuries
,
Biomechanical Phenomena
,
Athletic Injuries
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.248-254
発行日 2017年3月19日
Published Date 2017/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017145563
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スポーツ傷害予防へのアプローチ
スポーツ傷害の発生にはさまざまな要因が関与 するが,Bahrら1)が提唱するスポーツ傷害モデル では,それらの要因を大きく3つに分類し,時間 的要素も加味して説明している(図1)。まず1つ 目は選手個人が有する内的因子であり,年齢,性 別,身体特性,運動能力,スキルなどが含まれる。 2つ目はスポーツ活動中に選手が曝露される外的 因子であり,プレー環境やルール,用具・防具が 挙げられる。3つ目は傷害発生を誘発する場面へ の遭遇であり,受傷の引き金となるプレー,対戦 相手からの干渉,その結果生じる姿勢や肢位の変 化などである。これら複数の要因が重なったとき, つまり特定の内的因子を有した選手が,外的因子 に曝露され,受傷頻度の高いプレー場面に遭遇し た際に傷害が発生する。
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