特集 心不全治療にSGLT2阻害薬を使いこなす
診る3
【Expertise】これまでの利尿薬とSGLT2阻害薬の関係,相互作用など
金﨑 啓造
1
1島根大学医学部内科学講座内科学第1
キーワード:
ループ利尿薬
,
サイアザイド
,
ミネラルコルチコイド
,
トルバプタン
,
尿細管糸球体フィードバック
Keyword:
ループ利尿薬
,
サイアザイド
,
ミネラルコルチコイド
,
トルバプタン
,
尿細管糸球体フィードバック
pp.1137-1143
発行日 2021年12月9日
Published Date 2021/12/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000773
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SGLT2阻害薬は血糖降下薬としてまず臨床応用されたが,現時点でむしろ臓器保護薬の側面が強くなっており,糖尿病・非糖尿病を問わず腎障害,血管合併症や心不全などの症例には必須の薬物となっている。これら疾病の診療にあたる主治医はSGLT2阻害薬を使いこなすことが必要であり,他剤との相互作用に伴い生じうる分子機構を正確に把握しなければならない。本稿ではSGLT2によるNa+の調節機構を概説したのちに,上記疾病群に対して汎用される体液量調節に影響を及ぼすほかの薬剤とSGLT2阻害薬の併用により生じうる病態に関して症例を交えながら述べる,
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