特集 循環器疾患バイオマーカー 有用性と可能性
識る9
【Expertise】 GDF-15 は心不全およびACS の予後予測バイオマーカーとしてどれほど有用か?
根岸 経太
1
1自治医科大学循環器内科学
キーワード:
GDF-15
,
バイオマーカー
,
心不全
,
急性冠症候群
,
予後予測
,
マルチマーカーストラテジー
Keyword:
GDF-15
,
バイオマーカー
,
心不全
,
急性冠症候群
,
予後予測
,
マルチマーカーストラテジー
pp.975-979
発行日 2020年10月9日
Published Date 2020/10/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000319
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Growth and differentiation factor-15(GDF-15)はストレス応答性サイトカインの一種であり,マクロファージや脂肪細胞,心筋細胞,血管内皮細胞,血管平滑筋細胞などから分泌される。血中GDF-15濃度の高値は,心肥大や心不全,動脈硬化,肥満,糖尿病などの病的な状態と相関するだけでなく,将来の心血管疾患の発生・進行や全死亡を予測できることが多くの臨床試験で報告されている。本稿では,GDF-15の予後予測能について心不全と急性冠症候群(acute coronary syndrome:ACS)を中心に概説する。
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