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特集 分子標的薬時代開幕5年目を迎えた進行腎癌の治療戦略の現状と展望
効果,副作用,予後に関するバイオマーカー
Biomarkers to predict response and adverse effect to targeted therapy and prognosis in metastatic renal cell cancer
湯浅 健
1
,
齋藤 一隆
2
,
藤井 靖久
1,2
Takeshi Yuasa
1
,
Kazutaka Saito
2
,
Yasuhisa Fujii
1,2
1公益財団法人がん研究会有明病院泌尿器科
2東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科
キーワード:
分子標的治療
,
遺伝子多型
,
バイオマーカー
Keyword:
分子標的治療
,
遺伝子多型
,
バイオマーカー
pp.75-81
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103004
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要旨 進行腎癌に対する分子標的治療は,癌化の原因となる“標的蛋白質”を阻害するのでなく,癌の増殖“シグナル”を抑える。標的となるシグナルは正常細胞にも必要なものであり,副作用も多く,完全寛解が少ないことにつながると考えられている。したがって,多くの症例の治療目標は副作用のマネージメントをし,QOLを保ちながら,生存期間を延長することと考えられる。本稿では,現時点で最もよく使用されているスニチニブを中心に,効果,副作用に関連するバイオマーカーについて,臨床因子,遺伝子因子,循環蛋白質や循環腫瘍細胞,そして,副作用などその他の要因に項目を分けて解説する。
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