特集 変革期を迎えた肺高血圧症—次世代の病態理解,診断,治療とは?
Ⅰ.総論:肺高血圧症の診断と治療
肺高血圧症の診断と治療アルゴリズム
矢尾板 信裕
1
,
安田 聡
1
1東北大学病院循環器内科
キーワード:
肺高血圧症
,
肺動脈性肺高血圧症
,
慢性血栓塞栓性肺高血圧症
Keyword:
肺高血圧症
,
肺動脈性肺高血圧症
,
慢性血栓塞栓性肺高血圧症
pp.480-488
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200734
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
POINT
●肺高血圧症は治療の進歩により予後が改善しつつある一方で,早期診断・早期治療の必要性が増している.そのためには,肺高血圧症を疑う症状や身体所見から肺高血圧症に必要な検査に進まないといけない.
●本稿では肺高血圧症を疑う症状と,そこから肺高血圧症の鑑別に必要な検査を日欧のガイドラインからわかりやすく解説する.
●また,肺動脈性肺高血圧症は3系統の肺血管拡張薬を組み合わせて行われる一方で,慢性血栓塞栓性肺高血圧症は手術やカテーテル治療,肺血管拡張薬を組み合わせて行われる.このように治療に関しても様々な選択肢があるため,治療に関してもわかりやすく解説する.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.