特集1 未来の病態を予測する読影法
よくある骨関節疾患の前駆病変
柏木 伸夫
1
,
池本 敦
2
,
細川 知紗
2
1大阪国際がんセンター 放射線診断IVR科/アイソトープ診療科
2満領会画像診断クリニック
キーワード:
腰椎疲労骨折(lumbar stress fracture)
,
骨髄浮腫(bone marrow edema)
,
内側半月板後根断裂(medial meniscus posterior root tear)
,
変形性膝関節症(knee osteoarthritis)
Keyword:
腰椎疲労骨折(lumbar stress fracture)
,
骨髄浮腫(bone marrow edema)
,
内側半月板後根断裂(medial meniscus posterior root tear)
,
変形性膝関節症(knee osteoarthritis)
pp.854-860
発行日 2024年7月26日
Published Date 2024/7/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001748
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骨髄や半月板の変化を直接描出できるMRIの登場により,古典的にはX線所見で定義されていたさまざまな骨関節疾患の前駆病変の検出が可能となった。成長期の腰椎疲労骨折である腰椎分離症では骨髄浮腫だけの時期が存在し,骨髄浮腫を伴う分離症は癒合率が高い。膝関節の内側半月板後根の断裂は,膝関節脆弱性骨折や変形性膝関節症の発生と深く関連することがわかっている。
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