特集1 まれに出会うと悩ましい 膝・足の疾患
傍骨端線部限局性骨髄浮腫
新津 守
1
1埼玉医科大学病院 放射線科
キーワード:
傍骨端線部限局性骨髄浮腫(focal periphyseal edema;FOPE)
,
骨髄浮腫(bone marrow edema)
Keyword:
傍骨端線部限局性骨髄浮腫(focal periphyseal edema;FOPE)
,
骨髄浮腫(bone marrow edema)
pp.1126-1136
発行日 2023年10月26日
Published Date 2023/10/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001434
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傍骨端線部限局性骨髄浮腫(FOPE)は比較的新しい疾患概念で,骨端線閉鎖時期に骨端線部近傍に発生する限局性の骨髄浮腫を示す。発症時が不明の全体的な鈍い膝痛を訴える場合が多く,これが数カ月続き自然消退する。女児のほうが若年で発生し,女性:11~12歳,男性:13~14歳が好発年齢となる。MRI所見は骨端線をはさんで上下に限局する浮腫を示す。本症は骨端線閉鎖の早期過程の生理的変化に関与すると思われ,ほかの病的所見とは識別すべきである。
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