特集 臨床MRIを基礎から知る−さまざまな角度からMRIの魅力に迫る−
[腹部領域]
消化管
渡邉 亮輔
1
,
北詰 良雄
1
1東京医科歯科大学 放射線診断科
キーワード:
MRエンテログラフィ(MR enterography)
,
Crohn病(Crohn’s disease)
,
画像診断(image interpretation)
Keyword:
MRエンテログラフィ(MR enterography)
,
Crohn病(Crohn’s disease)
,
画像診断(image interpretation)
pp.119-122
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001268
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▶ 消化管のMRI撮像法であるMRエンテログラフィ(MR enterography;MRE)は,前処置として腸管造影剤を経口投与することで小腸を拡張させて撮像する方法で,主に小腸Crohn病が対象である。
▶ 腸管造影剤による前処置としては,MRI撮像の45〜60分前からpolyethylene glycol 1,000〜1,500mLの経口投与を行う。
▶ 撮像直前に鎮痙剤の静脈注射(Scopolamine Butylbromide 20mg)を行った後,gradient echo(GRE)法脂肪抑制造影3D–T1強調冠状断像のdynamic撮影(造影前および,腸管相45秒または門脈相70秒),GRE法脂肪抑制T1強調横断像,single–shot fast spin echo(SSFSE)法T2強調冠状断像(脂肪抑制併用ありとなし)とSSFSE法T2強調横断像(脂肪抑制なし)を行う。拡散強調像の追加も推奨したい。balanced steady state free precession(SSFP)法を用いた冠状断像のcine MRIも有用であり,鎮痙剤投与前に最初に撮像する。
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