特集1 絶対苦手分野にしない 鼻副鼻腔病変の画像診断
[鼻副鼻腔CT・MRIレポート−私はこう書いている−]
そのほかの重要疾患
-多発血管炎性肉芽腫症(GPA)
荻野 展広
1
,
尾尻 博也
1
1東京慈恵会医科大学 放射線医学講座
キーワード:
多発血管炎性肉芽腫症(granulomatosis with polyangiitis;GPA)
,
鼻中隔穿孔(nasal septal perforation)
Keyword:
多発血管炎性肉芽腫症(granulomatosis with polyangiitis;GPA)
,
鼻中隔穿孔(nasal septal perforation)
pp.320-322
発行日 2023年3月26日
Published Date 2023/3/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001208
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・特発性の壊死性肉芽腫性血管炎で小血管から中血管を侵す。
・上気道と肺を主体とする壊死性肉芽腫性炎,半月体形成性腎炎を呈し,発症機序に抗好中球細胞質抗体(antineutrophil cytoplasmic antibodies;ANCA)が関与する血管炎症候群である。
・肺,副鼻腔,腎,鼻腔・上咽頭,関節を主に侵す。
・初発部位は頭頸部が最も多く,約1/3が鼻副鼻腔のみの病変を示す。
・血液中PR3–ANCAはGPAに診断特異性が高い。
・治療は鼻腔洗浄に加え,シクロホスファミド,ステロイドなどが施行される。
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