特集2 COVID–19ワクチン関連画像所見
序説
真鍋 徳子
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 放射線科
pp.325-325
発行日 2023年3月26日
Published Date 2023/3/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001209
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新型コロナウイルスの世界的なパンデミックが始まってから,はや3年が経とうとしている。日本国内でも,想定を超える第8波に見舞われ,2023年1月末現在で累計3,300万人を超える感染者が報告されている。ちょうど1年前,COVID–19後遺症の特集を本誌で組ませていただいた。そのときはポストコロナを見据えた企画であったが,現時点でもまだまだパンデミックの終息はみえない状態である。2023年1月末現在,日本国民の6割以上がCOVID–19ワクチン3回目を接種終了している。4回目以降の接種として,従来株およびオミクロン株BA.1,または従来株およびオミクロン株BA.4–5に対応した2価ワクチンが接種可能となったが,ウイルス変異とのいたちごっこは続き,変異株対応可能なユニバーサルワクチンの開発まで,まだまだCOVID–19ワクチンとは縁が切れない状態である。日本政府はついに5類への移行を決定し,季節性インフルエンザワクチンのように,毎年COVID–19ワクチンを打ち続けるという噂も現実味を帯びてきた。否が応でもCOVID–19ワクチン接種後の患者をみることは避けて通れないし,意外にも画像にさまざまな所見が現れてくる。
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