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特集 次世代を拓く整形外科教育
Ⅱ章.診療教育
3.運動器エコーの教育について
-――さまざまな試みの紹介
Musculoskeletal ultrasound education:an overview of various approaches
藤原 憲太
1
,
面谷 透
2
,
宮武 和馬
3
,
仲西 康顕
4
,
中瀬 順介
5
,
中島 祐子
6
,
岩﨑 博
7
K. Fujiwara
1
,
T. Omodani
2
,
K. Miyatake
3
,
Y. Nakanishi
4
,
J. Nakase
5
,
Y. Nakashima
6
,
H. Iwasaki
7
1ふじわら整形外科
2東京先進整形外科
3横浜市立大学整形外科
4奈良県立医科大学整形外科・臨床研修センター
5金沢大学整形外科
6広島大学医系トランスレーショナル教育研究支援センター
7和歌山県立医科大学整形外科
1Fujiwara Orthopedic Clinic, Takatsuki
キーワード:
musculoskeletal system
,
ultrasonography
,
education
Keyword:
musculoskeletal system
,
ultrasonography
,
education
pp.532-540
発行日 2026年5月25日
Published Date 2026/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_532
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はじめに――運動器エコーの歴史と現状
運動器の日常診療における画像診断の主流はもちろん単純X線像である.1800年代の末にX線が発見されて以降,単純X線像は運動器を扱う整形外科医には必須の画像検査であり,骨格の形態・状態をビジュアライズするX線像の情報を診断の基本とした診療体系が強固に構築されている.
運動器へのエコーの応用は,1958年,Dussikらによる関節軟骨のエコー減衰の計測1)が嚆矢である.エコー診断装置が開発されたのは,1980年代であった.Grafによる乳児股関節脱臼への応用の報告2)や肩腱板の報告など徐々にその応用範囲は広がっていった.当時は,エコー像は鮮明ではなく,相当の経験と検査手技の習熟,読影技倆が要求された.
時代は巡り,エコー機器の性能は格段の進歩を遂げ,エコー機器の廉価版の登場,プローブのコードレス化,タブレットやスマートフォンでの鮮明な画像を容易に得ることが可能となり,皆が手軽にエコーを実施できる状況が整いつつある.さまざまな工夫や手技の確立により,運動器へのエコーの応用に拍車がかかり,運動器のほぼ全領域にわたっている.
本稿では,日本整形外科超音波学会の教育研修委員会が主導するセミナーの紹介だけでなく,現在の日本の運動器エコーのトップランナーによる自身の体験や若手医師へのさまざまな教育のアプローチを紹介する.

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