Japanese
English
整形外科外来診療の工夫――診断,保存療法,外来手術 Ⅰ.総論
3.エコー下インターベンション
脊椎エコー
-――診断的治療としての使用
Ultrasound for the spine:use as a diagnostic and therapeutic tool
石元 優々
1
,
岩﨑 博
1
,
山田 宏
1
Y. Ishimoto
1
,
H. Iwasaki
1
,
H. Yamada
1
1和歌山県立医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Wakayama Medical University, Wakayama
キーワード:
ultrasonography
,
cervical nerve block
,
hip joint block
,
sacroiliac joint block
,
hydro release
Keyword:
ultrasonography
,
cervical nerve block
,
hip joint block
,
sacroiliac joint block
,
hydro release
pp.37-40
発行日 2024年10月31日
Published Date 2024/10/31
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei86_37
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は じ め に
脊椎外来診療の初診における診察手順は,詳細な問診と診察であることはいうまでもない.補助診断法としては単純X線検査を第一選択とし,より病態を把握するためCT検査やMRI検査を追加する.近年,運動器疾患においても超音波検査(エコー)を用いた診断が行われるようになってきた.エコーは非侵襲の検査であり,外来で簡便に行うことができることが利点であり,また筋肉・腱・靱帯・腫瘍といった軟部組織をリアルタイムに観察できることはきわめて有用である.しかし骨においてはその表面形状しか観察できない.このことから骨に囲まれた脊柱管内を観察できないため脊椎分野におけるエコーは,現在においてもほかの運動器ほどは認知されてないのが実情である.
本稿では,脊椎外来診療における診断的治療に役立つエコー下注射について紹介する.
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