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連載 卒後研修講座
外来で遭遇する手の疾患と疼痛コントロール
Diseases of the hand encountered in the outpatient and pain control
市原 理司
1
,
石島 旨章
2
S. Ichihara
1
,
M. Ishijima
2
1順天堂大学医学部附属浦安病院整形外科・手外科センター
2順天堂大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Hand Surgery Center, Juntendo University Urayasu Hospital, Urayasu
キーワード:
hand surgery
,
degenerative disease of hand
,
estrogenic substances
Keyword:
hand surgery
,
degenerative disease of hand
,
estrogenic substances
pp.269-273
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_269
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は じ め に
「“手” ――人体でも特別,複雑な機能・構造を有する器官.その疾患もまた複雑無比であり,故に専門医集団 “手外科” が存在する」1).漫画『テノゲカ』単行本の巻頭ページに記載されているこの文言どおりに,手には神経,血管,腱といった組織が複雑に張り巡らされており,その複雑な構造がゆえにさまざまな疾患が存在し,“手の痛み” の原因は多種多様である.たとえば外傷に伴う手指損傷や,スポーツや繰り返しの作業に伴う手指障害,そして手の変性疾患など原因は多彩であり,すべてをこの限られた誌面上で取り上げることは不可能である.そのため,手指の外傷や障害はほかの専門書に詳説を譲り,本稿では外来で遭遇する手の変性疾患に限定して詳述する.
本稿で取り上げるのは手の痛みを有する疾患の中でも,特に ① 腱鞘炎(ばね指),② Heberden結節(ミューカスシスト),③ 母指手根中手(CM)関節症,④ 手根管症候群といった一般外来で頻繁に遭遇する変性疾患であり,整形外科の外来を担当する医師にとってこれらの疾患の基本的な診察,診断,治療を熟知することは不可欠である.

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