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特集 整形外科の職業被曝
手外科手術における手指職業被曝と対策
Direct Radiation Exposure of Fingers of Hand Surgeon During Surgery
石垣 大介
1
Daisuke ISHIGAKI
1
1済生会山形済生病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Saiseikai Yamagata Saisei Hospital
キーワード:
手外科
,
hand surgery
,
直接被曝
,
direct radiation exposure
,
X線透視下手術
,
fluoroscopic surgery
Keyword:
手外科
,
hand surgery
,
直接被曝
,
direct radiation exposure
,
X線透視下手術
,
fluoroscopic surgery
pp.149-153
発行日 2020年2月25日
Published Date 2020/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201591
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手外科領域では骨関節外傷を中心として,小さい治療対象に対する微細な操作を要求されるX線透視下手術が日常的に多く行われている.筆者の調査では,手外科医の手指の年間被曝線量は平均14.2mSvであった.これは国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告する放射線作業従事者の皮膚に対する等価線量年限度を大きく下回っていたが,手外科医の手指が被曝していることは事実である.被曝量を減らすためには,X線透視機器のパルス透視やしぼりの機能を利用するとともに,術者が極力透視野への写り込みを避け,透視時間の短縮を図るよう意識することが重要である.
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