Japanese
English
経験と考察
大腿骨近位部骨折の二次骨折予防の取り組みと問題点
Issues and approach to prevent secondary fractures in proximal femoral fractures
横山 勝也
1
,
鵜養 拓
2
,
酒井 大輔
2
,
渡辺 雅彦
2
K. Yokoyama
1
,
T. Ukai
2
,
D. Sakai
2
,
M. Watanabe
2
1海老名総合病院整形外科
2東海大学整形外科
1Division of Orthop. Surg., Ebina General Hospital, Ebina
キーワード:
hip fracture
,
fracture liaison service
,
osteoporosis
Keyword:
hip fracture
,
fracture liaison service
,
osteoporosis
pp.124-127
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_124
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は じ め に
本邦における大腿骨近位部骨折の年間患者数は年々増加傾向であり,2030年には約30万人にのぼると推測される1).大腿骨近位部骨折は日常生活動作(ADL)の低下や生命予後に影響を及ぼす重篤な脆弱性骨折の一つとして知られている2).大腿骨近位部骨折の1年死亡率は初回骨折で16%,二次骨折では24%である3).さらに,術後1年以内の二次骨折の発生頻度が高く,約30%とされている4,5).そのため,大腿骨近位部骨折術後の二次骨折予防を目的とした多職種連携による骨折リエゾンサービス(fracture liaison service:FLS)介入が重要である.本邦でも2022年度の診療報酬改定に伴い二次性骨折予防継続管理料の算定が可能となったことで,骨粗鬆症治療の開始率が上昇している6,7).しかし,FLS導入後に通院が中断される症例も散見されている8).われわれは2023年7月からFLS導入しており,FLS導入前後の骨粗鬆症治療の継続について調査し,継続加療が困難であった症例の問題点に対して検討した.

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