誌説
努力できることが才能である
菅野 晴夫
1
1東北医科薬科大学整形外科教授
pp.112-112
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_112
- 有料閲覧
- 文献概要
「努力できることが才能である」――この言葉は元メジャーリーガーの松井秀喜が座右の銘としていた.小学生の頃に父親が毛筆でこの言葉を書いて渡してくれた逸話を,自身の著書で紹介している.彼は,自分がいわゆる「天才型」ではなく,努力しないと人並みにできないタイプと考えており,野球でうまくいかず悔しい思いをしたときに,この座右の銘が心の支えになったと述べている.プロ入り後も,この父親がくれた座右の銘を自分の部屋に貼り続けたという.松井秀喜といえば,高校野球,日本プロ野球,メジャーリーグの全てで輝かしい成績を残した選手である.ヤンキース在籍時の2009年には,アジア人で初のワールドシリーズMVPを獲得し,ワールドシリーズ優勝に貢献した.2013年には国民栄誉賞を受賞している.この誰が見てもスーパースターである人物が,「努力できること」自体が貴重であり大事であると考えているエピソードは大変示唆に富む.
© Nankodo Co., Ltd., 2026

