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特集 整形外科領域におけるAIの応用
Ⅲ章.AIによる動作解析
4.AIを使用した書字動作解析による頚髄症診断
Diagnosis of cervical myelopathy using artificial intelligence-based handwriting motion analysis
山田 英莉久
1
,
吉井 俊貴
2
,
藤田 浩二
3
E. Yamada
1
,
T. Yoshii
2
,
K. Fujita
3
1埼玉石心会病院整形外科
2東京科学大学整形外科
3東京科学大学医療イノベーション機構医療デザイン室
1Dept. of Orthop. Surg., Saitama Sekishinkai Hospital, Sayama
キーワード:
cervical myelopathy
,
motion analysis
,
machine learning
Keyword:
cervical myelopathy
,
motion analysis
,
machine learning
pp.565-568
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei76_565
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は じ め に
頚髄症は,患者自身が気づかないうちに症状が進行し,病院を受診する時点ですでに重症化していることも少なくない.また,未診断の患者が転倒により脊髄損傷を起こすケースも多くみられる.本疾患においては,重症化する前の早期診断と早期治療介入がきわめて重要であるが,既存の治療フローでは十分に対処できていない.そこで,日常生活の中で疾患特有の動作を計測し,頚髄症をスクリーニングできるしくみがあれば,早期発見と予防に大きく寄与する可能性がある.われわれは頚髄症の特徴である巧緻運動障害に注目し,AIを活用した手指動作の解析を基盤としたスクリーニングシステムを開発した.本稿では,本システムの概要および今後期待される応用シーンについて概説する.

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