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Tmマッピング法
二川 隼人
1
1富山大学整形外科
pp.776-776
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_776
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整形外科領域における感染症は,外部から直接感染する外因性感染と,血行性あるいは隣接臓器から感染する内因性感染に分けられる.近年では人口の高齢化とともに易感染性宿主での罹患数が増加しており,また,起炎菌が多様化するなど病態が複雑化している.治療法としては,洗浄・デブリドマンなどの外科的治療と並行して起炎菌に応じた適正な抗菌薬投与が行われるが,その過程において多くの問題点が残されている.起炎菌の同定には血液培養,尿培養,穿刺液培養検査などが用いられるが,十分な検体量が得られなければ,偽陰性となることがあり,また通常の培養検査では起炎菌の判定までに時間がかかるため,早期の適正な抗菌薬の投与が困難な症例も散見される.
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