Japanese
English
連載 専門医のための症例問題トレーニング
脊椎・脊髄疾患
Spine and spinal cord disease
高橋 宏
1
H. Takahashi
1
1筑波大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Institute of Medicine, University of Tsukuba, Tsukuba
キーワード:
OPLL
,
compression myelopathy
,
surgical treatment
Keyword:
OPLL
,
compression myelopathy
,
surgical treatment
pp.457-463
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_457
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症 例.53歳,女.
主 訴:歩行障害.
既往歴:糖尿病.10年前より指摘されているが未治療であった(HbA1c:9%).
現病歴:2週間前に転倒してしりもちをついた後,腰痛があったので近医を受診した.X線検査,MRI検査を行い,骨折はなく年齢のせいであるといわれ,消炎鎮痛薬が処方された.前日から両下肢のしびれが出現し,本日になって歩行がしづらくなったため前医を再診し,当科外来に紹介され受診した.
初診時所見:身長158cm,体重87kg[body mass index(BMI)34,高度肥満].両下肢は前面,後面ともに安静時より7/10のしびれを認めており,両下肢近位筋から遠位筋まで徒手筋力テスト(MMT)3の麻痺を認め,臍やや近位以遠で5の感覚鈍麻を認めた.両下肢腱反射は低下していた.また,夜間頻尿を認めていた.
画像所見:前医で撮影された腰椎単純X線像およびMRIを図1に示す.
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