Japanese
English
リハビリテーション
仙腸関節障害例に対する外来理学療法の実際
Physical therapies for patients with sacroiliac joint disorder in ambulatory
佐々木 健
1
,
黒澤 大輔
2
,
村上 栄一
2
,
高橋 朋也
1
,
遠藤 由紀子
1
,
佐藤 麻生
1
T. Sasaki
1
,
D. Kurosawa
2
,
E. Murakami
2
,
T. Takahashi
1
,
Y. Endo
1
,
A. Sato
1
1JCHO仙台病院リハビリテーション部
2JCHO仙台病院日本仙腸関節・腰痛センター/整形外科
1Dept. of Rehabilitation, JCHO Sendai Hospital, Sendai
キーワード:
sacroiliac joint disorder
,
ambulatory
,
physical therapy
Keyword:
sacroiliac joint disorder
,
ambulatory
,
physical therapy
pp.41-48
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_41
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は じ め に
仙腸関節由来の疼痛の診断のため,仙腸関節障害(SIJD)に非常に特徴的な症候をもとにつくられた仙腸関節スコア1)や,5つの疼痛誘発テスト(distractionテスト,thigh thrustテスト,Patrickテスト,compressionテスト,Gaenslenテスト)2)が用いられている.最終的に仙腸関節ブロックで,上後腸骨棘周囲で70%以上の疼痛軽快が得られれば確定診断にいたる3).このように診断のアルゴリズムは確立されているが,保存的治療の主軸の一つである理学療法については標準化されておらず,また有効な治療の組み合わせはわかっていない.本研究では,外来SIJD例に対して処方された理学療法の種類と効果について調査した.
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