Japanese
English
臨床室
仙腸関節障害に合併した腸腰靱帯障害の2例
Iliolumbar ligament pain combined with sacroiliac joint disorder;report of 2 cases
髙橋 朋也
1
,
黒澤 大輔
2
,
村上 栄一
2
,
佐々木 健
1
,
江井 洋
1
T. Takahashi
1
,
D. Kurosawa
2
,
E. Murakami
2
,
T. Sasaki
1
,
H. Enei
1
1JCHO仙台病院リハビリテーション部
2JCHO仙台病院整形外科/腰痛・仙腸関節センター
1Dept. of Rehabilitation, JCHO Sendai Hospital, Sendai
キーワード:
sacroiliac joint
,
sacroiliac joint disorder
,
iliolumbar ligament
Keyword:
sacroiliac joint
,
sacroiliac joint disorder
,
iliolumbar ligament
pp.233-236
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_233
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仙腸関節障害に特徴的な疼痛域は,上後腸骨棘(posterior superior iliac spine:PSIS)を中心とした殿部である.患者にもっとも痛い部位を指1本で示させるone finger testでPSISを指す場合には仙腸関節の痛みの可能性が高く,最終的に仙腸関節ブロックで疼痛が70%以上軽快する例を仙腸関節障害と診断している1).仙腸関節由来の疼痛が改善した後も,上殿部,下殿部の痛みが残存することがある.われわれは,残存した下殿部痛の原因の一つに仙結節靱帯の障害があることを報告した2).今回,仙腸関節ブロック後に残存した上殿部痛,大腿外側部痛が腸腰靱帯由来であることを診断的ブロックにより確認し,腸腰靱帯のストレッチと体幹,股関節伸展の運動療法で改善が得られた2例を報告する.
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