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特集 脊椎脊髄疾患のインターベンショナルラジオロジー(IVR)
骨粗鬆症性椎体骨折に対するvertebral body stenting(VBS)の実際
Vertebral Body Stenting for the Treatment of Osteoporotic Vertebral Fractures
船山 徹
1
Toru FUNAYAMA
1
1筑波大学医学医療系整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, University of Tsukuba
キーワード:
骨粗鬆症性椎体骨折
,
osteoporotic vertebral fracture
,
経皮的椎体形成術
,
percutaneous vertebroplasty
,
vertebral body stenting
Keyword:
骨粗鬆症性椎体骨折
,
osteoporotic vertebral fracture
,
経皮的椎体形成術
,
percutaneous vertebroplasty
,
vertebral body stenting
pp.758-764
発行日 2023年12月25日
Published Date 2023/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202191
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はじめに
経皮的椎体形成術デバイスの1つとしてballoon kyphoplasty(BKP)が2011年に本邦に導入されて以来,保存治療抵抗性の急性期骨粗鬆症性椎体骨折に対する治療は劇的に変化した.疼痛で日常生活動作の低下が持続する高齢者に対して,低侵襲で即時的な除痛効果が見込めるこの方法は,本邦でもまたたく間に普及した.
本稿で説明する経皮的椎体形成術の新しいデバイスであるvertebral bone stenting(VBS)は,椎体内にバルーンを用いて拡張させた金属製ステントを留置して,復元した椎体高を維持しながら骨セメントを充塡する方法である.海外では20年以上前にカダバーでの報告があり6),10年以上前から臨床での報告がある8).低いエビデンスレベルながらシステマティックレビューも報告されている7).長いデバイスラグを経てVBSはようやく本邦に導入され,2022年に全国展開された.
本稿では本邦に導入されて間もないVBSの概要から実際の手技について,代表症例を提示しながら詳述する.
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