連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
加藤 欽志
1
1福島県立医科大学スポーツ医学講座特任教授
pp.239-240
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_239
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Question
症 例.17歳,男.
主 訴:腰痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:サッカーのゴールキーパーである.X年4月より誘因なく練習中に腰痛を自覚するようになった.6月より低い弾道の長距離ボールを蹴る練習を集中的に繰り返し,腰痛が増悪した.練習を継続していたが痛みが強くなり,サッカーのプレーが困難になったため7月に当科を受診した.
身体所見:腰椎の前屈時,後屈時,両側のKemp手技でいずれも腰痛が誘発された.L4棘突起の圧痛が認められた.
X線所見:図1に当科初診時の腰椎単純X線斜位像を示す.
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