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関節リウマチ前足部変形に対する関節温存手術の成績
Patient-reported and radiographic outcomes of joint-preserving surgery for rheumatoid forefoot deformities:a retrospective case series with mean follow-up of 6 years
矢野 紘一郎
1
K. Yano
1
1東京女子医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Tokyo Women’s Medical University, Tokyo
キーワード:
forefoot
,
joint-preserving surgery
,
RA
Keyword:
forefoot
,
joint-preserving surgery
,
RA
pp.914-916
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_914
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【要 旨】
目 的:本研究の目的は,関節リウマチ(RA)前足部変形に対する関節温存手術の長期成績を評価することである.
対象および方法:2012年1月~2015年5月に当院で関節温存手術を施行し,5年以上経過観察できたRA 89例105足を対象とした.平均経過観察期間は6.0±0.9年であった.臨床的評価には患者立脚型評価として足部足関節評価質問票(SAFE-Q)を,画像的評価として外反母趾角(HVA),第1第2中足骨間角(IMA)を術前,術後3ヵ月,最終観察時に評価した.合併症に関しても調査した.
結 果:SAFE-Qは5つの下位尺度すべてが有意に改善していた.HVAとIMAは術後3ヵ月の時点で有意に改善し,最終観察時まで維持されていた.創傷治癒遅延を20.0%に,外反母趾再発を10.5%に認めた.偽関節は認めなかった.
結 論:RA前足部変形に対する関節温存手術の長期成績は満足いくものであった.
© Nankodo Co., Ltd., 2022