Japanese
English
経験と考察
保存的治療介入による高難度日常生活動作の改善状況とその特徴
Improvement of high-level activities of daily living by conservative therapy intervention and its characteristics in osteoarthritis of the knee
岩崎 翼
1
,
三澤 由子
2
T. Iwasaki
1
,
Y. Misawa
2
1まつだ整形外科クリニックリハビリテーション科
2健康スポーツクリニックリハビリテーション科
1Dept. of Rehabilitation, Matsuda Orthopaedic Clinic, Kumagaya
キーワード:
OA
,
high-level activities of daily living
,
intervention effect
Keyword:
OA
,
high-level activities of daily living
,
intervention effect
pp.849-854
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_849
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は じ め に
変形性膝関節症(膝OA)は,予防や改善のため,初期段階を特定する取り組みが重要視されている1).しかし,有症状と有病率は一致しないため,症状を有し受診したときには変形が進行している場面を経験する.また,通院患者のなかには初期膝OAに分類される患者も存在する.これらの患者への保存的治療介入では活動量も高いため,広く使用されている患者立脚式質問紙において天井効果を感じる場面がある.
われわれは,膝OA患者における早期介入の重要性から高難度日常生活動作(high-level activity daily living:HL-ADL)に注目し,地域在住無症候者と通院患者の実施状況を報告している2).しかし,通院患者の保存的治療介入による変化は明らかでなかった.
本研究では,保存的治療介入によるHL-ADLの改善状況について検討することにより,その特徴を明らかにすることを目的とした.
© Nankodo Co., Ltd., 2022