Japanese
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特集 ロボット支援手術で切り拓く整形外科新時代
手術支援ロボットCORITMによる人工膝関節置換術
Total Knee Arthroplasty Using Surgical Robot CORITM
浜田 大輔
1
Daisuke HAMADA
1
1高松赤十字病院整形外科
1Department of Orthopedics, Takamatsu Red Cross Hospital
キーワード:
ロボット支援人工膝関節置換術
,
robotic-assisted TKA
,
両十字靱帯温存型人工膝関節置換術
,
bicruciate-retaining-TKA
,
BCR-TKA
,
両十字靱帯代償型人工膝関節置換術
,
bicruciate-stabilized-TKA
,
BCS-TKA
Keyword:
ロボット支援人工膝関節置換術
,
robotic-assisted TKA
,
両十字靱帯温存型人工膝関節置換術
,
bicruciate-retaining-TKA
,
BCR-TKA
,
両十字靱帯代償型人工膝関節置換術
,
bicruciate-stabilized-TKA
,
BCS-TKA
pp.253-257
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330600030253
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ロボット支援TKAでは,ナビゲーションの技術に基づく高い設置精度に加え,靱帯バランス評価や,関節面形状とインプラントの位置関係の可視化も可能である.これらの機能を用いると,従来の方法では困難だった骨切除前にアライメントと靱帯バランスと関節面形状を同時に調整することが可能となり,術者の意図した手術を再現性高く達成することができる.しかし設置精度はナビゲーションシステムと同等以上の精度が得られている一方,靱帯バランス評価は変形や骨棘の多い症例では予測と結果に乖離があり,手術の最適化にはラーニングカーブがあり,若干の経験と工夫を要する.現在さまざまなアライメントコンセプトが提唱されているが,TKAの目指すべき指標が明らかになったとき,手術支援ロボットはそれを正確に達成するためには最も有効な手段となると期待されている.

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