Japanese
English
特集 整形外科画像診断・評価の進歩
Ⅲ.MRI
7.リウマチ性疾患
Magnetic resonance imaging for joints in patients with rheumatoid arthritis
松下 功
1
I. Matsushita
1
1金沢医科大学リハビリテーション医学科
1Dept. of Rehabilitation Medicine, Kanazawa Medical University, Kanazawa
キーワード:
RA
,
MRI
,
OMERACT
Keyword:
RA
,
MRI
,
OMERACT
pp.605-609
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_605
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は じ め に
関節リウマチ(RA)の早期診断はきわめて重要であり,早期から有効な治療を開始することで,関節破壊や機能障害を最小限に抑えることが可能となる.早期診断には臨床所見と血液学的な検査が用いられるが,画像検査所見を取り入れることでより早期にかつ正確にRAを診断することが可能になる.
RAの臨床に用いられている画像検査として,単純X線検査,関節超音波検査,MRIなどがあげられるが,MRIは滑膜炎,骨侵食(骨びらん)の描出に優れ,関節超音波検査でも評価することができない骨内部の骨髄浮腫(骨炎)の抽出が可能である.骨髄浮腫は骨侵食の前駆状態と考えられ,関節破壊や関節機能を予測する重要な因子である.
本稿では,リウマチ性疾患のなかで特に整形外科医がかかわることが多いRAにフォーカスし,MRIの撮像方法,評価すべきポイントとその注意点などについて解説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022