Japanese
English
連載 専門医のための症例問題トレーニング
リウマチ性疾患,感染症
Rheumatic disease, infection disease
原口 直樹
1
N. Haraguchi
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., St. Marianna University Yokohama Seibu Hospital, Yokohama
キーワード:
RA
,
pes planovalgus
,
claw tow
,
hallux valgus
Keyword:
RA
,
pes planovalgus
,
claw tow
,
hallux valgus
pp.66-70
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_66
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症 例.68歳,男.
主 訴:両側足部の腫脹,変形,疼痛,歩行障害.
既往歴:51歳時に関節リウマチ(RA)を発症し,ほかの医療機関で現在,メトトレキサートを処方されている.57歳時に心筋梗塞を発症し,薬物治療を継続している.
現病歴:RAに関して全身的なコントロールは良好であるが,両側の足部の腫脹,変形,疼痛があり,徐々に増強し日常生活に困難を感じ始めたため当科に紹介され受診した.
初診時所見:右足は高度の外反扁平足と外反母趾を呈していた.外反扁平足については可撓性が失われていた.中足部の足底内側には胼胝を形成していた.
左足は高度の外反母趾変形があり,同時に母趾は強く回内していた.第2,3趾にはハンマー趾を認め,2趾は母趾に騎乗していた.第2趾の背側,および足底の第2,3中足骨頭に相当する部位に胼胝を形成していた.
画像所見:初診時の単純X線像を図1,2に示す.
© Nankodo Co., Ltd., 2024