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特集 整形外科画像診断・評価の進歩
Ⅲ.MRI
3.超薄層MR画像への挑戦
-――肩関節を例にして
A challenge to the thin slice imaging of magnetic resonance imaging(in the shoulder joint)
新井 隆三
1
R. Arai
1
1京都桂病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kyoto Katsura Hospital, Kyoto
キーワード:
MRI
,
thin slice
,
deep learning reconstruction
Keyword:
MRI
,
thin slice
,
deep learning reconstruction
pp.585-589
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_585
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は じ め に
本邦で1983年にはじめて臨床応用されて以来1)日進月歩の画質向上を遂げるMRIであるが,さらなる進歩を求める要望は尽きない.これは肩関節外科領域においても例外ではない.
肩関節は腱板や関節包関節唇複合体などの軟部組織損傷が多い.このため軟部組織の形態とクオリティを可視化できるMRIは必須の診断モダリティである.また肩関節では鏡視下手術がこの20年で急速に進歩した.局所を拡大して精緻な手技が行えるようになった結果,当然のようにより薄く,精細に描出できるMRIが渇望されている.
本稿ではこのような状況が端的にあらわれる肩関節前上方部を例としてとりあげる.基本となる解剖学的構築をふまえたうえで,それをイメージングしていく技術について述べることにする.
© Nankodo Co., Ltd., 2022