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特集 細胞生物学実験マニュアル
基本技術
凍結超薄切片法
Cryoultramicrotomy
沢田 元
1
Hajime Sawada
1
1東京大学医科学研究所微細形態学研究部
pp.438-441
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904924
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凍結超薄切片法は免疫電子顕微鏡法の中でも抗原性の保存がよく,post-embedding法であるため浸透性の問題なしにフェリチン,金コロイドなど高分子のマーカーを用いることができるなどの利点を持っているが,特別な装置が必要である,構造のコントラストが得難く,多くの小器官が観察しにくいという欠点があった。近年,Kellerらにより凍結切片を抗体反応後電子顕微鏡用の樹脂に包埋する方法1)が開発され,この後者の欠点がかなり改善された。本稿ではわれわれが用いているこの方法に若干の改変を加えた方法2)について述べてみる。他にも解説が出ているので参照されたい3-5)。なおこの方法ではフェリチンではコントラストが低く見えにくいので,主に金コロイドがマーカーとして用いられる。
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