喫茶ロビー
日米整形外科交流の魁
濵 弘道
1,2
1京都大学名誉教授
2奈良社会保険病院名誉院長
pp.196-196
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_196
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- 文献概要
“徒手筋力検査法” の創始は1907年,ボストンのDr. Robert W. LovettがMiss Wilhelmine Wrightに対し,当時猖獗を極めていたポリオによる麻痺筋の正確かつ客観的な評価と適切な訓練法の開発を指示し,助言と指導を行ったのに始まる.1917年にそのDr. Lovett自身から直接,講義を聴き,あまつさえ諸々の手術法,処置法など,当時最先端の米国整形外科について親しく指導を受け,自らは英独伊仏露語を自在に操り,その卓越した語学力をもって一目おかれた,ひとりの日本人俊秀のいたことはあまり知られていない.
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