学会を聞く
第55回日本側彎症学会
宮﨑 正志
1
M. Miyazaki
1
1大分大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Faculty of Medicine, Oita University, Yuhu
pp.194-195
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_194
- 有料閲覧
- 文献概要
1.は じ め に
浜松医科大学整形外科学教授の松山幸弘教授が会長を務められた第55回日本側彎症学会学術集会が2021年11月5日(金)~6日(土)にアクトシティ浜松展示イベントホールにて開催された(図1).本学会のテーマは「雲外蒼天」であった.これは「雲を突き抜けたその先には,青空が広がっている」ということを意味し,転じて,「努力して苦しみを乗り越えれば,すばらしい景色が望める」ということである.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大で閉塞感が漂う現在において,この苦難を乗り越えれば,また,素晴らしい日常が取り戻せるという期待と脊柱変形という難解な試練を乗り越えて患者さんの笑顔を得たいという松山会長の想いを凝縮したテーマである(図2).COVID-19が全国的に落ち着きをみせており,ライブ配信,オンデマンド配信を含む現地参加主体のハイブリッド形式で開催された.
© Nankodo Co., Ltd., 2022