連載 整形外科医が知っておきたい他科の知識
脊椎脊髄手術に使える脳神経外科手術機器・テクニック
-――高精細・多機能型の手術映像装置としての手術顕微鏡
髙見 俊宏
1
1大阪医科薬科大学脳神経外科
キーワード:
脊髄腫瘍
,
蛍光観察技術
,
アシスト内視鏡
Keyword:
脊髄腫瘍
,
蛍光観察技術
,
アシスト内視鏡
pp.1266-1270
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_1266
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は じ め に
最近の脊椎脊髄手術領域における技術革新はめざましく,脊椎内固定技術・材料,術中画像支援,ナビゲーションあるいは神経モニタリングなど,手術の低侵襲化および手術安全性の向上は着実に進歩している.しかしながら,脊椎脊髄外科領域は整形外科と脳神経外科の二つの基本領域が重複する分野であるため,一方の領域での臨床的話題が他方では必ずしも十分に共有されていないことがある.本稿では,脳神経外科領域の最近の技術革新のなかから,脊椎脊髄手術に使える手術機器・テクニックに関連した話題として,手術顕微鏡の多機能化について紹介する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022