Japanese
English
特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)
再手術あるいは同時脊柱再建を要した脊髄腫瘍の手術成績
Treatment of Spinal Cord Tumors Requiring Multiple Surgeries or Simultaneous Spinal Reconstruction with Instrumentation
小谷 善久
1
,
鐙 邦芳
1
,
庄野 泰弘
1
,
伊東 学
1
,
金田 清志
2
,
三浪 明男
1
Yoshihisa Kotani
1
1北海道大学大学院医学研究科機能回復医学講座運動器再建医学分野
2美唄労災病院
1Department of Orthopaedic Surgery, Hokkaido University Graduate School of Medicine
キーワード:
spinal cord tumor
,
脊髄腫瘍
,
re-operation
,
再手術
,
simultaneous spinal reconstruction
,
同時脊柱再建
Keyword:
spinal cord tumor
,
脊髄腫瘍
,
re-operation
,
再手術
,
simultaneous spinal reconstruction
,
同時脊柱再建
pp.393-401
発行日 2001年4月25日
Published Date 2001/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903247
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抄録:再手術あるいは同時脊柱再建を要した脊髄腫瘍34例の手術成績を検討した.再手術の主な原因は腫瘍再発と後弯変形の発生であり,腫瘍再発率は10.3%であった.再発時の腫瘍局在は硬膜内髄外が67%を占め,傍脊柱部分を有する砂時計腫の硬膜外再発がこれに続いた.初回手術から再手術までは平均7.3年を要した.再手術に至る危険因子は,腫瘍が脊髄前方に局在する,脊髄内への陥入,椎骨動脈との境界が不明瞭などであった.同時脊柱再建の要否は,腫瘍自体による骨性要素破壊と腫瘍摘出のための安定要素切除のパターンにより,各脊椎レベルで生体力学的事項に基づいて決定されるべきである.再発防止のための対策として,適切なアプローチ選択,脊柱再建を考慮に入れたプランニングによる腫瘍全摘が最も重要である.
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