連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
須佐 美知郎
1
1防衛医科大学校整形外科講師
pp.1271-1272
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_1271
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Question
症 例.59歳,男.
主 訴:左股関節痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:X年2月ごろより特に誘因なく左股関節痛を自覚した.同年10月に近医を受診し,単純X線検査と血液検査で異常を認めたため,当科に紹介され受診した.受診6年前にも他院でアルカリホスファターゼ(ALP)高値を指摘されていたが,症状はなかったため,経過観察されていた.
身体所見:左股関節の可動時痛があった.同部位に発赤や腫脹はなかった.左大腿四頭筋の軽度萎縮を認めた.
X線所見:図1に当院初診時X線像を示す.
血液生化学所見:ALP 1,480IU/l(基準値:100~325)であり,その他一般血球検査,一般生化学検査に異常値はなかった.
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