Japanese
English
特集 ハイテク機器を利用した最新の脊椎脊髄手術
ICGビデオ血管造影の脊髄手術における有用性
Usefulness of Indocyanine Green Videoangiography in Spinal Surgery
内藤 堅太郎
1
,
髙見 俊宏
1
,
山縣 徹
2
,
大畑 建治
1
Kentaro NAITO
1
,
Toshihiro TAKAMI
1
,
Toru YAMAGATA
2
,
Kenji OHATA
1
1大阪市立大学大学院医学研究科脳神経外科
2大阪市立総合医療センター脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Osaka City University Graduate School of Medicine
キーワード:
ICGビデオ血管造影
,
ICG videoangiography
,
脊髄動静脈奇形
,
spinal arteriovenous malformations
,
脊髄腫瘍
,
spinal cord tumor
Keyword:
ICGビデオ血管造影
,
ICG videoangiography
,
脊髄動静脈奇形
,
spinal arteriovenous malformations
,
脊髄腫瘍
,
spinal cord tumor
pp.1013-1018
発行日 2018年11月25日
Published Date 2018/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201001
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はじめに
中枢神経系手術において,神経機能温存は病変治癒と同様に重要な課題である.これまで,神経機能温存と病変根治性の向上を目的に,さまざまな術中支援装置が開発・適用されてきた.代表的なものとしては,somatosensory evoked potential(SEP)・motor evoked potential(MEP)をはじめとした術中神経生理モニタリングや術中CT・MRI・血管造影(DSA)などの放射線学的画像診断システム,インドシアニングリーン(ICG)・5アミノレブリン酸(5ALA)・フルオレセインを使用した術中蛍光診断がある.しかし,現在のところ脊髄手術における術中蛍光診断の適用は,脳手術への適用と比べて,いまだ報告は少なく一般的であるとは言い難い.本稿では,脊髄手術における術中蛍光診断としてのICGビデオ血管造影(ICG-VA)の有用性について報告する.
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