Japanese
English
経験と考察
人工股関節周囲感染においてセメント・セメントレスによる原因菌に違いはあるのか
Differences in pathogen profiles between cemented and cementless periprosthetic hip infections
大月 陽介
1
,
䯨 賢一
1
,
中村 知寿
1
,
飯田 寛和
2
,
齋藤 貴徳
1
Y. Otsuki
1
,
K. Oe
1
,
T. Nakamura
1
,
H. Iida
2
,
T. Saito
1
1関西医科大学整形外科
2関西医科大学リハビリテーション学部
1Dept. of Orthop. Surg., Kansai Medical University, Hirakata
キーワード:
THA
,
periprosthetic hip infection
,
culture negative
Keyword:
THA
,
periprosthetic hip infection
,
culture negative
pp.1036-1039
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_1036
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は じ め に
人工股関節周囲感染(periprosthetic hip infection:PHI)は診断・治療に難渋することが多い.わが国におけるPHIは,再置換術の原因として「インプラント弛み」,「脱臼・不安定性」に続いて多く1),432,168例の北欧レジストリ調査によるとPHIは経年的に増えており2),実際には報告されている数値より1.4倍多いとの推測もある3).さらに,わが国における人工関節置換術後感染の原因菌はGram陽性菌が70%以上を占めていると報告されているが4),インプラントの違いによる原因菌の報告は少ない.
本研究では,PHIにおけるセメント・セメントレスでの原因菌を比較・検討した.さらに,インプラントの素材間での原因菌についても比較・検討したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022