Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
脊椎・脊髄疾患
Spine and spinal cord disease
平井 高志
1
T. Hirai
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科整形外科学分野
1Dept. of Orthop. Surg., Tokyo Medical and Dental University, Tokyo
キーワード:
lumbar intervertebral herniation
,
condoliase
,
intradiscal injection
Keyword:
lumbar intervertebral herniation
,
condoliase
,
intradiscal injection
pp.481-487
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_481
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症 例.30歳代,女.
主 訴:左下肢痛と腰痛.
現病歴:10歳代のころからしばしば腰痛があったがそのつど改善していた.1年前に腰痛が増悪した.半年前から重いものをもつたびに左殿部から下腿外側部の痛みを自覚し,3ヵ月前から仕事帰りの通勤電車の立位で左下肢痛が強くなり,当院を紹介され受診した.
初診時所見:左殿部から下肢外側部痛が起居動作で出現し,立位持続で悪化する状態であった.徒手筋力テスト(MMT)では両下肢5レベルであり,痛みに一致した領域で触覚の鈍麻がみられた.Straight leg raising(SLR)テストでは左30°陽性であり,膝蓋腱反射,アキレス腱反射は両側いずれも正常であった.
画像所見:X線像,MRIを図1~2に示す.
© Nankodo Co., Ltd., 2021