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高位脛骨骨切り術に対するlow-intensity pulsed ultrasound使用のコンプライアンス評価
Assessing compliance with the use of low-intensity pulsed ultrasound for high tibial osteotomy
伊藤 淳哉
1
,
桑島 海人
1
,
伊藤 匡史
1
,
岡崎 賢
1
J. Ito
1
,
U. Kuwashima
1
,
M. Ito
1
,
K. Okazaki
1
1東京女子医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Tokyo Women’s Medical University, Tokyo
キーワード:
high tibial osteotomy
,
LIPUS
,
compliance
Keyword:
high tibial osteotomy
,
LIPUS
,
compliance
pp.353-355
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_353
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は じ め に
高位脛骨骨切り術(high tibial osteotomy:HTO)は,変形性膝関節症や骨壊死に対する良好な治療成績が報告されている1).骨切り部の癒合に関する成績不良因子として喫煙や肥満,ヒンジ骨折などがあげられる2).術後の骨癒合を促進するためHTO術後に低出力超音波パルス(low-intensity pulsed ultrasound:LIPUS)を使用し,骨癒合促進が確認されたという報告がある3).これらの知見を受けて,2016年4月より骨切り術後の骨癒合促進目的でのLIPUS使用が保険収載された.一方,患者自身が実施する治療であるLIPUSにおいて,その使用の実際は不明瞭である.骨折治療においてはLIPUS使用のコンプライアンス評価に関する報告がある4,5)が,HTO術後を対象としたものは渉猟しえた限りない.そこでわれわれは,本研究の目的をHTO術後患者のLIPUS使用のコンプライアンスを評価することで,効率的な患者教育へつなげることとした.病棟滞在中からのLIPUS使用開始は動機づけや習慣づけに有効と考えられ,高いコンプライアンスが得られると仮定した.
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