Japanese
English
論述
高位𦙾骨骨切り術の術後成績に及ぼす肥満の影響について
The Influence of Obesity on the Result of High Tibial Osteotomy
黒河内 和俊
1
,
中村 滋
2
,
新田 弘幸
2
,
澤野 浩
2
,
湯川 泰紹
2
,
白松 兼次
2
,
楫野 學而
2
Kazutoshi Kurokouchi
1
1名古屋大学医学部整形外科
2掛川市立総合病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Nagoya University
キーワード:
高位𦙾骨骨切り術
,
high tibial osteotomy
,
内固定
,
internal fixation
,
肥満
,
obesity
,
Body Mass Index
,
BMI
,
変形性膝関節症
,
gonarthrosis
Keyword:
高位𦙾骨骨切り術
,
high tibial osteotomy
,
内固定
,
internal fixation
,
肥満
,
obesity
,
Body Mass Index
,
BMI
,
変形性膝関節症
,
gonarthrosis
pp.789-794
発行日 1995年7月25日
Published Date 1995/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901670
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抄録:肥満は膝OAの増悪因子の一つとして知られている.われわれは肥満がHTOの術後成績に及ぼす影響について検討を加えた.一次性内側型膝OAに対してHTOを行った患者39名46膝を対象とした.手術は全て楔状骨切り後,引き寄せ締結法による内固定を行い,術後6週間のギプス固定を行った.46関節をBMIにて肥満群12関節と非肥満群34関節に分類し,年齢,grade,JOA,FTA,関節可動域,患者の満足度について比較した.術前後の年齢,grade,JOA,FTA,関節可動域については2群間に有意差は認められなかったが,JOAの術後獲得点数,術後獲得AOM,患者の満足度が肥満群では有意に低下していた.JOAのうち特に疼痛歩行能の改善が有意に低かった.つまり,肥満はHTO術後成績の不良因子である.肥満患者に対してHTOを行う際には,その性格も考慮して,術前の説明やリハビリでは特に配慮が必要である.また,術前からの継続的な肥満の治療が不可欠である.
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