Japanese
English
論述
高位脛骨骨切り術の治療成績と軟骨下骨drilling併用の有無との関連について
The Results of High Tibial Osteotomy with or without Medial Condylar Drilling in Osteoarthritic Knee
石田 博英
1
,
松野 誠夫
1
,
大関 覚
1
,
小熊 忠教
1
,
葛城 良成
1
,
村元 敏明
1
,
平賀 博明
1
,
八木 知徳
2
Hirohide Ishida
1
1美唄労災病院整形外科
2手稲渓仁会病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Bibai Rousai Hospital
キーワード:
変形性膝関節症
,
osteoarthritic knee
,
高位脛骨骨切り術
,
high tibial osteotomy
,
ドリリング
,
drilling
Keyword:
変形性膝関節症
,
osteoarthritic knee
,
高位脛骨骨切り術
,
high tibial osteotomy
,
ドリリング
,
drilling
pp.1259-1265
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900463
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抄録:高位脛骨骨切り術の治療成績の向上を目的としてdrillingの併用を試みた.昭和61年9月より昭和63年1月までにHTOにdrillingを伴用した13膝のうち11膝を対象症例とした.手術時年齢は平均67.0歳,経過観察期間は平均2年9カ月であった.また同時期にdrillingを併用せずにHTOのみを行った症例10膝を対照群とした.三大学試案による膝関節機能評価,X線計測によるFTA,内側関節裂隙の変化について調査を行ったが,結果はいずれも両群間で有意差は認めなかった.drillingを併用した症例における成績不良例では,骨切り角度が不足していた.drillingの併用は高位脛骨骨切り術の治療成績を向上させる要因になっているとは言い難く,手術時に理想的な骨切りが行われたならば,HTOのみでも良好な成績を得ることができると思われた.
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