私論
整形外科と医療AIの今後
圓尾 圭史
1
1兵庫医科大学整形外科准教授
pp.224-224
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_224
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近年,医療AI(artificial intelligence)が注目されている.特に2010年代になりディープラーニング(深層学習)が発明されたことによって,医療AIの研究が急激に増えている.整形外科領域では画像診断やロボット支援手術などへの応用が期待されている.特に画像診断は臨床応用されていて,外傷による骨折の診断や,脊椎領域では鑑別がむずかしい骨粗鬆症性の椎体骨折と転移性脊椎腫瘍,化膿性脊椎炎は整形外科医や脊椎脊髄外科専門医でもdoctor’s delayは誰もが経験したことがある疾患で,その診断精度が上がれば有効なツールとなる可能性がある.
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