座談会
日本の小児整形外科の今後
亀ヶ谷 真琴
1
,
鈴木 茂夫
2
,
藤井 敏男
3
,
船山 完一
4,5
,
山室 隆夫
6,7
1千葉県こども病院・整形外科
2滋賀県立小児保健医療センター診療局・整形外科
3福岡市立こども病院感染症センター・整形外科
4仙台赤十字病院・整形外科
5第8回日本小児整形外科学会
6京大
7国際整形災害外科学会
pp.1159-1173
発行日 1997年10月25日
Published Date 1997/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908357
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山室(司会) 今日のテーマは「日本の小児整形外科の今後」ということで,小児整形外科の専門の先生方にお集まりいただいて対論をしていただくことになりました.皆さんご存知のように,整形外科という学問は歴史的に見ると小児の脊椎や四肢の変形の矯正ということを原点として発展してきたわけす.
ですから,私が整形外科に入局した頃ぐらいまでは,小児の整形外科疾患が整形外科学の主流を占めておりました.しかし,近年,幸いなことですが,ポリオがほとんどゼロになってきました.骨関節結核,化膿性の骨関節炎も少なくなってきたし,先天股脱,内反足や筋性斜頚等々,かつてポピュラーであった病気がかなり少なくなってきたように思われます.
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