Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
肩甲帯・肩・肘関節疾患
Shoulder and elbow disease
小林 天
1
T. Kobayashi
1
1焼津市立総合病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Yaizu City Hospital, Yaizu
キーワード:
shoulder dislocation fracture
,
proximal humeral fracture
,
Neer classification
Keyword:
shoulder dislocation fracture
,
proximal humeral fracture
,
Neer classification
pp.170-175
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_170
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症 例.70歳,女.
主 訴:右肩痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
利き手:右.
現病歴:自転車走行中に転倒し右肩を地面に打ち受傷した.右肩痛を自覚し,市販の鎮痛薬を使用し疼痛は軽減したが挙上制限が残存したため,受傷から1週間経過した後,前医を受診した.同日,観血的脱臼整復術を受けたが症状の改善がなく,受傷2週間後に当院を紹介され受診した.
当院初診時所見:意識清明,呼吸数20回/分,脈拍数90回/分,血圧126/78mmHg,酸素飽和度98%,体温36.9°C.右上肢下垂位であり,右肩関節自動および他動運動は不可能であった.手指運動障害,感覚障害はなく,右肩周囲の圧痛があった.外見上,右肩峰の突出が目立った.前医初診時の右肩関節単純X線像(図1),当院紹介時の右肩関節単純X線像(図2),単純CT(図3),単純MRI(図4)を示す.
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