Japanese
English
鏡視下手術の進歩――小関節から脊椎まで Ⅱ.肩関節
上腕骨近位端骨折に対する関節鏡の応用
Shoulder arthroscopic treatment for proximal humeral fracture
梶田 幸宏
1
,
岩堀 裕介
2
,
原田 洋平
1
,
高橋 亮介
3
,
出家 正隆
1
Y. Kajita
1
,
Y. Iwahori
2
,
Y. Harada
1
,
R. Takahashi
3
,
M. Deie
1
1愛知医科大学整形外科
2あさひ病院スポーツ医学・関節センター
3一宮西病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Aichi Medical University, Nagakude
キーワード:
shoulder arthroscopy
,
complication
,
proximal humeral fracture
Keyword:
shoulder arthroscopy
,
complication
,
proximal humeral fracture
pp.80-86
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei77_80
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は じ め に
上腕骨近位端骨折は全骨折の中でも頻度が高く,若年者では転落や事故により受傷し,高齢者では骨脆弱性を基盤とした骨折であることが多く,高齢化が進んでいる本邦では頻度が高くなっている.上腕骨近位端骨折に対する観血的骨接合術の治療成績はおおむね良好であるが,成績不良例の報告も散見される1).そこでわれわれは,上腕骨近位端骨折の治療,および術後合併症に対して関節鏡を応用したので症例を提示し報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020