Oxford単顆型人工膝関節置換術後における脛骨骨折の保存的治療

Conservative treatment for the medial tibial plateau fracture after Oxford unicompartmental knee arthroplasty

は じ め に

　内側型変形性膝関節症（OA）や特発性骨壊死（SONK）に対するOxford単顆型人工膝関節置換術（Oxford unicompartmental knee arthroplasty：OUKA）は，高い患者満足度，早期機能回復，高いインプラント生存率など，良好な成績が報告されている^1）が，時に合併症として脛骨骨折を生じることがある．術後骨折に対しては骨接合術や人工膝関節全置換術（TKA）が行われることが多い^2）が，時に保存的治療が奏効する．

　本稿でわれわれは，内側OUKA後に脛骨骨折を生じ，保存的治療で治癒しえた5例を経験したので，その臨床成績について報告する．