Japanese
English
経験と考察
外側型変形性膝関節症に対する外側専用単顆型人工膝関節の脛骨外側プラトーへの適合性
Adaptability of lateral specialized unicompartmental knee arthroplasty for lateral osteoarthritis of the knee to the lateral tibial condyle
北澤 大也
1
,
平中 崇文
1
,
田中 聡一
1
,
藤代 高明
1
,
岡本 剛治
1
D. Kitazawa
1
,
T. Hiranaka
1
,
S. Tanaka
1
,
T. Fujishiro
1
,
K. Okamoto
1
1愛仁会高槻病院整形外科/関節センター
1Dept. of Orthop. Surg. and Joint Center, Takatsuki General Hospital, Takatsuki
キーワード:
lateral UKA
,
tibia plateau
Keyword:
lateral UKA
,
tibia plateau
pp.419-421
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_419
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
内側型変形性膝関節症(OA)に対する単顆型人工膝関節置換術(UKA)は,人工膝関節全置換術(TKA)よりも低侵襲であり早期機能回復が可能であるなど,良好な成績が報告されている1).一方,外側OAに対しては,TKAが広く行われているが2),外側UKAもTKAと同等以上の成績が期待できると報告されている3).外側UKAにおいては,内側型のインプラントがそのまま外側に使用されてきたが,外側と内側の脛骨プラトーの形態は異なると報告されており4,5),内側用のインプラントを外側UKAに使用すると適合性が不良となり,underhangingが生じやすい5).外側専用単顆型人工膝関節であるFixed Lateral Oxford(FLO:Zimmer Biomet社,Warsaw)[図1]は,はじめて外側プラトーに適合するように設計されたインプラントであり,従来使用してきた内側用のFixed Tibial Oxford(FTO:同社)よりも脛骨外側プラトーへの適合性が向上していると期待できる.そこでわれわれは,FLOではFTOよりも外側プラトーへの適合性が向上していると仮説を立て,両者を後ろ向きに検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2020